漏電
本来電流が流れるべき正常な経路(電線や電気機器の回路)から外れて、意図しない場所へ電流が流れる現象のこと。
主な原因として、電線の絶縁劣化、破損、配線ミス、水や湿気の影響などが挙げられる。
漏れ電流が感電事故や火災の原因となる場合もある。類似する用語として、「地絡」や「短絡」がある。
◎地絡との違い
地絡とは電線や電気機器の内部が損傷し、電流が大地へ流れる現象を指す。
地絡は漏電の一種であるが、特に「大地を経由して電流が流れる場合」のことをいう。
アース(接地)が適切に施工されていれば、電流は大地へ逃げるが、不完全な接地や人体を介した場合、感電のリスクが高まる。
◎短絡との違い
短絡(ショート)は、異なる電位の導線同士が直接接触し、本来の負荷を通らずに大電流が流れる現象を指す。
通常の回路では電気抵抗が電流を制限するが、短絡が発生すると抵抗がほぼゼロになり、一瞬で大電流が流れる。